小林和作>エピソード
莫大な遺産の相続
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小林和作 大正10年 4月16日父が脳溢血で急逝。62歳。
5月、家督及び遺産を相続。
当時のお金で500万円ぐらいで、現在では数十億円ほどと推定される。
元々裕福な家で和作は長男だったため、以来、多額の送金により、裕福な生活が保障された。
大正11年 2月2日長女年子が生まれた。
同月、二科京都巡回展で二科賞受賞の林武「静物」を見て感動、即座に購入した。
当時、代々木には林武のほかにも、児島善三郎、野口弥太郎など、
多くの画家や画家の卵たちが群がり住んでいた。
後に美術出版の求龍堂を創立する石原龍一もこの仲間で、龍一の義兄に当たる石原雅雄が貿易商社に務めていて、直接パリから取り寄せた画材を、かれらに実費で分けたり、フランス語を教えたりして、若手画家を中心にしたサロンのようなものを形づくっていた。
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